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キェルケゴール「死に至る病」より引用-2

キェルケゴール「死に至る病」より引用

(岩波文庫、斉藤信治訳を参照しつつ独自に書き出し)


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その人は、キリストがどのように卑しい下僕の姿をしてさまよい歩き、どのように貧しく、どのように軽蔑され、嘲笑され唾を吐きかけられたかを(聖書に記してあるように)完全に理解したと断言するのであるが、さてその同じ人が次いで非常に注意深く世間的に具合のよさそうな所に逃れていって、そこでまことに心安く身を隠しているのを私は見受けることがある。
そして彼が右や左からのほんのちょっとした具合の悪い風当たりをも、それがまるで生命に関わることでもあるかのように非常に気づかわしげに一々それを避けようとしている有り様を目撃する場合、さらに、彼が万人に無条件に尊敬せられ畏敬せられているということの故にまことに幸福であり、申し分なく大満足であり、いや大満足のあまりについに(これでものごとは完成するのだが)感動してそれを神に大感謝さえもしているのを目撃する場合、私は幾度か心のなかで自分自身にこう問いかけたのである。
「ソクラテス、ソクラテス、ソクラテス、この人が、自分が理解したと主張することを理解していたということは一体ありうることであろうか?」
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