2013.08.06 Tuesday
超利己的存在
将来、個という概念そのものが、
やや空疎になるということはないか。
個の多様性が並列になろうとする社会を想像する。
並列になって、差違がなくなる。
没個性というのとは違うのだけど、
見かけ上そのようにも見える世界。
すべての個が同質であるのではなく、
多様な個性が並列にならんだ結果
均質になるというような。
個という概念が空疎な世界というのは、
総体的にみると、
無我に近いかもしれない。
究極に利己的な存在であろうとするゆえに、
利己を超越して、利他的な存在にいたるような
超利己的な存在。
利己を追求することに
限界がやってくるというよりは、
個が利己を追求することが
違和感なく利他的に波及する社会システムの構築。
(望むと望まざるとにかかわらず)
そんな社会構造のイメージ。
未来のイメージ。